その他の国のワイン(スペイン,ポルトガル,オーストラリア,南アフリカなど)

ここに紹介しているのはフランス、イタリア、北南米以外の国、つまり、ポルトガル、スペイン、 オーストラリア、モロッコ、ギリシャなどのワインです。 ワインの主要な生産国以外では意外な美味いワインにめぐり合うことがあります。 また外れも多いのも面白いですね。 これまでハンガリー、ギリシャ、イスラエルのワインは余り良いのにめぐり合ったことがありません。珍しいところではインドのワインも飲んだことがありますが、日本で入手できないことを幸いと思わなければならない味でした。
(更新2003.11.19)

LINDEMANS BIN50 SHIRAZ 1996 リンデマンズBIN50 シラーズ 1996
酸味と渋みが程よく調和。ラベルには中重口と書いてあるが、しっかりとしたフルボディ。
酒石酸がわずかに沈殿。
BIN50 シラーズは、オーストラリアを代表するシラーズ種のみを使用してつくられたワインで、プラムやチェリー、そしてジャムのような香りを持ち、一見濃そうに見えるが、実はフレッシュで飲みやすいワインで、タンニンは柔らかく、スパイシーでオークのニュアンスがあり、ミディアムタイプの辛口と書いてあったが、実際には酸味と渋みが程よく調和していた。
ラベルには中重口と書いてあるが、しっかりとしたフルボディだった。
酒石酸がわずかに沈殿していた。
輸入元 アサヒビール         1120円
CV CAPEL VALE SHIRAZ 1999 ケイペル・ヴェール シラーズ 1999
西オーストラリアの西南端の冷涼な気候はぶどうの栽培に理想的な条件を備えているという。
濃厚な果実香とブラックペッパーのようなスパイシーな香りに甘いバニラの香りが絡み、味は酸味と渋みがバランスしているというが、呑みやすいのは事実。
輸入元  木下インターナショナル  1150円
WONAMBI SHIRAZ 2000  ウォナンビ シラーズ 2000
南オーストラリアのLIMESTONE COASTで作られたワイン。
ぶどうがシラーズにしては珍しく色は透明で透けて見える。
香りはあるが、酸味が強い味である。酸味が好きな人は別として余りお勧めではない。
輸入元 山信商事(株)     1200円
DEAKIN ESTATE SHIRAZ 2001 ディーキン・エステート・シラーズ 2001
オートスラリアのビクトリア州で作られたワイン。
熟したプラムやラズベリーの豊かな果実味が魅惑的なシラーズ。
深い色合いとかすかなスパイス香がアクセントになっている。なかなか良い。
輸入元 日本酒類販売(株)       800円
DIEGO DE ALMAGRO GRAN RESERVA 1995 ディエゴ・デ・アルマグロ,グラン・リゼルヴァ1995
スペインのバルデペーニヤスValdepenasにある醸造会社のフェリックス・ソリスFelix Solisで作られたワイン。ぶどう品種はテンプラニーリョ。
ワインはやや橙色がかった赤色。オーク樽で24か月熟成し、瓶詰め後さらに36か月熟成したワインで樽の香りがして、非常に滑らかな味がする。
なかなか良い。
輸入元 (株)スマイル   1000円
LAR DE BARROS TINTO TEMPRANILLO CRIANZA 1997 ラル・デ・バロス・クリアンサ 1997
ヒュー・ジョンソンが推薦するスペインの新興地域であるリベラ・デル・ガディナーラの、ボデガス・インヴィオーザで作られたワイン。
ぶどうの種類はTemplanillo 85%、Garnache 10%、Graciano 5%のブレンド。
熟成された良質なワインが持つことの出来る複雑な香りと味わいを、この価格で楽しめるなんて、まさに驚きだと有名なワイン評論家のパーカーも絶賛したとのことだが、特に印象に残るものは何もなし。
輸入元 (株)オーデックス・ジャパン   980円
★★お勧めのワインです。
JVDEX 2002 ジュデックス・カヴェルネ・ソーヴィニヨン 2002
南アフリカ パールPAARL産のカヴェルネ・ソーヴィニヨンで、醗酵後40パーセントを中古樽で数ヶ月熟成し、最後に樽熟成させたメルローを5パーセント加えている。
どうだ、この味で、と迫っているようなJUDEXという名前(ファイナル・ジャッジメントという意味)のワインで、黒いような濃い赤で、開栓したときには樽香がメインだが、しばらくするとワインらしい香りも開いてくる。舌先にチリチリとした感じがするが、味はズシーンと重くコクがある。もう少し寝かせたら良いワインになるのではないかと思い早速1ケース買い加えた。
輸入元 (株)マスダ       1080円
PENAMONTE TORO MESSES EN BARRICA 2000 ペニャモンテ 2000
Bodegas Torredueroボデガス・トレドゥエロで作られたワイン。
香りと味のバランスがよい。口当たりが良くついガブガブと呑んでしまった。
輸入元 (株)モトックス    1080円
★お勧めのワインです。
AL MUVEDRE 2002 アル・ムーヴェドル 2002
TELMO RODRIGUEZテルモ・ロドリゲスで作られたワイン。
地名アリカンテALICANTEはアルコール度の強いワインが作られる場所として有名だが、アルコール度14.5度と表示されている。
MOURVEDRE ムルヴェードル種のぶどうでタンニンが多く、独特の芳香のある色の濃いワイン。スペインのワインとしては、バランスの良いワインで、香りは穏やかで、口当たりもやさしく、ライトな中にもややコクのあるタイプ。渋みはあまりなく、フルーティな味よりも重い感じが目立ちうまみがある。
輸入元(株)オーデックス・ジャパン 930円
MARQUES DEL ROMERAL 1993 マルケス デル ロメラル1993
スペインの有名なワインの産地リオハのワインで、リオハDOC。ホワイトオークの樽で熟成させた華やかなブーケをもち、味もまろやか。 サントリー直営の「燦」で4800円。
輸入元  サントリー(株)   1940円
CRIANZA 1999, LOS LLANOS クリアンサ 1999,ロス・リャノス
スペインのラ・マンチャ地方の銘醸地バルデペーニヤスで作られたワイン。
ぶどうの種類はテンプラニーリョ。アメリカン・オーク樽で熟成させてある。ワインの色は透明感のある赤。
香りは余りない。味は酸味を感じ、ついでしっかりしたタンニンの味がして渋みが舌に残る。
輸入元  メルシャン (株)   860円
KRETIKOS 1998, BOUTARI クレティコス 1998,ブータリ
ギリシャのクレタ島で作られたワイン。
コチファリ種マンデラリア種のぶどうを使用しているというが、どのようなぶどうなのか 資料もなくて不明。ブータリは大きな酒商らしい。
ワインの色は橙色で、透明度の高い淡い色である。どこかの資料にブラックチェリーを思わせる 優しい香りが漂う、穏やかな口当たりの赤ワイン、なんてコメントがあったが、実際にはワインは 特異な香りで、酸味が強く、味は無いに等しい。今まで呑んだギリシャのワインで美味いと思った ワインに巡り合えないのが残念。
関西にはこのワインを何と、フルボディと称して、しかも、 凝縮された果実味とやわらかな舌ざわり、ほどよいコクのバランスのとれた1本、などと 美辞麗句を並べ、ワインに無知な客から3500円もふんだくるレストランがあるので許せない。
輸入元  サントリー(株)    1080円
BOLAND KELDER 2001 ボーランド・ケルダー 2001
南アフリカのワイン。
カベルネ・ソーヴィニヨンらしいブルーベリーのような香りを楽しみながら味わうと、酸味と混じってタンニンの渋みが口の中に広がる芳醇な感じのワイン。
乾燥した大地の味がするような気分になる。 濃縮されたような濃い味がする。こころなしかアルコール度も高いような気がする。
輸入元 (株)ピーロート・ジャパン 1000円
BLACK OPAL SHIRAZ 2001 ブラック・オパール・シラーズ 2001
西オーストラリアで作られたワインで、干した果物のような典型的なシラーズの香りと重い味。しっかりしたタンニン。樽発酵のオーク製の樽の香りがする。
輸入元 ヴィレッジ・セラーズ(株) 1350円
MONASTERIO DE SANTA ANA 2001 SYRAH モナステリオ・デ・サンタ・アナ2001シラー
スペインのJUMILLAフミーリャにあるボデガス・カサ・デ・ラ・エルミータCasa de la Ermitaという醸造所で作られたワイン。
ワインの色は赤黒く、香りがあり、味わい深いワインである。タンニンもほどほどで良い。
酔いがまわるような気がするのはややアルコール度数が高いのだろうかと思って資料を調べると、最近はぶどうの収穫時期を早めたり、醸造法を改良してより軽いものにしつつあるようだが、歴史的にフミーリャのワインはアルコール度18%にまで達したらしい。
輸入元 (株)モトックス        880円
BARRIQUE CABERNET SAUVIGNON 2000 バリック,カベルネ・ソーヴィニヨン2000
Domaine Boyerドメーヌ・ボイヤールは独立経営の酒商で、イギリス市場に輸出している。
ブルガリアのワインというので買ってみた。瓶のラベルもエキゾチックだ。ワインは香りが特異ですみれのような印象深い香りで、味はやや酸味があるがなかなか力強いワインでしかも軽くて喉越しが良い。
輸入元 メルシャン 1030円
QUINTA DOS ROQUES 1999 キンタ・ドス・ロケス 1999
ポルトガルのViseuヴィゼウの近くで作られたワイン。キンタというのはぶどう園の意味だとのこと。ヒュー・ジョンソンのワインブックではオーク樽を使ったがっしりした大型の赤を産する有望なぶどう園であると紹介されている。「がっしりした大型」のワインとは変わった表現で、期待して開栓した。ラベルにはフレンチオーク樽で熟成と書いてあるが、特異な香りがして、やや酸味のある今までに味わったことのない味がした。ぶどうの種類は初めて目にする名前で、Touriga Nacionalトゥリガ ナシオナール種で、Porto, Douro地域の赤ワイン用の最上位の品種でコクのある赤ワインを生む、と記載されている。実際にはコクはあまり無かった。産地のDaoダンはポルトガルで最も名前の売れたテーブル・ワインのいくつかの産地だが、さえないものもあると記載されているように、このワインもあまり冴えない類だった。
輸入元 木下インターナショナル  1000円
★★お勧めのワインです。
EL BARAKA Private Reserve 2000 エル・バラカ プライベート・レゼルヴ 2000
これもモロッコ産だが、アトラス山脈の麓にあるMeknesメクネスで作られたワイン。
ぶどうの種類はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。フルボディでしっかりしたワイン。
ワインの色も濃い赤黒色で、いかにもフルボディらしい感じの色である。
ラベルにはフランスとアメリカの樫の樽で6か月熟成と書いてある。スパイシーなシナモンの香りと甘草の香り、豊なフルーツの風味にほんのりとイチジクとチョコレート、そして焦がしたバニラの香りがする、などと記載してある。このラベルから味を想像することは困難だが、タンニンもしっかりしていて重くて香りもあるから、下手なフランスワインを買うより正解かも知れない。
輸入元 サントリー 1680円
★お勧めのワインです。
MASIA BACH 1998 マシア・バック 1998
スペインのカタルニア地方のPENEDESペネデスで作られたワインでぶどうの品種は不明。
ワインはピノノワールのような鮮やかな赤色で、果実味とコクがあり、渋みは無い、バランスも良いので喉越し良く飲める。オーク樽で熟成されたと記載してあるが香りが少ない。有名なワインのガイドブックのヒュー・ジョンソンでは1988年ものに三ツ星をつけてお値打ちなワインとして紹介している。
ヒュー・ジョンソンの紹介したヴィンテージより10年後の1998年のワインだが980円で売っていたので確かに値打ち。輸入元 メルシャン
★★お勧めのワインです。
BROWN BROTHERS SHIRAZ 1995 ブラウン・ブラザーズ・シラーズ 1995
オーストラリアのビクトリア州ミラワで作られたシラーズ種のワインで香りも非常に良く、
重くて味わいのあるワインです。Shirazシラーズは南半球、特にオーストラリアと南アフリカで
たくさん栽培されており、コクがあって美味しいワインです。カベルネ・ソービニヨンと
ブレンンドされることが多いようです。フランスではシラーSyrahと呼ばれます。輸入元 日本リカー 
価格は数年前に確か1300円くらいでしたが、今は2000円くらいになっているようです。
BONASSIA Cabernet Sauvignon 2001 ボナシア 2001
モロッコ産のワインとは珍しいと思います。モロッコの緯度は日本とほぼ同じだし、輸入元が
サントリーだから、と気楽な気分で買ってみました。味はやや酸味のあるワインでしたが、
全く味がしませんでした。毒にも薬にもならない感じのワインでした。サントリーの
ワイン買いつけ担当者はもっと勉強しないといけませんねぇ。輸入元 サントリー  
価格は1000円以下でしたから仕方ないですが・・・


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